IMC株式会社  池田医業経営研究所

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患者減少時代の病院の統合と機能分担

千葉大学医学部附属病院の新外来棟の玄関から目と鼻の先にある千葉市立青葉病院。大学病院の外来患者数は平均2000人強ですが、大学病院でなければ治療が困難な患者は果たしてどれだけいるのでしょう?
千葉大学が主催した「千葉県地域連携の会」では千葉市内の病院長が、地域医療構想の策定に向けて集まって話すパートがありました。公立・公的の病院は、当たり前のことですが病院長の病院ではないわけですから、自院にとって何が良いのかだけではなく、地域にとってどのような医療提供体制が望ましいのかという観点で、議論していただきたいものです。
と言っても中々難しいでしょうから、住民の立場で大局的な意見を言える場があればありがたいのですが。例えば大学病院と市立病院が一体運営し、一般的な疾病の患者や救急は市立病院で、高度医療や希少な疾病の患者は大学病院として棲み分けすれば、市立病院の病床稼働率は高まり、大学病院が病棟を建替える際には規模を縮小でき、公金の投資効率(ROA (Return On Assets)) はかなり高まるのではないでしょうか。