休業日:年末年始
対象地域:全国
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今後の数十年間、生産年齢人口が減少し続けることを考えると、人材の育成力・採用力が企業の成長に不可欠になってきます。
以前は株式投資する際に研究開発費の水準が注目されていましたが、今後は教育研修費の水準や離職率など人事に関する指標も判断基準にするのが良いかもしれません。まさしくBSC(バランススコアカード)の学習と成長の視点や、サービス・プロフィット・チェーンの従業員満足度の考え方がそうですね。
当分は需要が伸びるということから成長産業と期待されている医療や介護の業界は、人材の確保ができなければサービス提供に限界は出てきます。特に病院は、正規職員以外の職員や委託業者の職員がもともと多く所属していたのに加え、診療報酬の点数がつくようになったことで医師事務作業補助者や看護補助者など医療職以外の職員が増加しています。医療職の労働環境の整備や医療の質の確保のためにも、医療職以外の職員の満足度や帰属意識を高めたりする施策は、ますます重要になってくるのだと思います。
厚生労働省が実施しているキャリア支援企業は、大企業から中小企業までその取り組み内容は大変参考になります。ここ2年間は介護事業者も表彰されています。医療機関も目指されてはいかがでしょうか?
http://www.mhlw.go.jp/file/04-Houdouhappyou-11805001-Shokugyounouryokukaihatsukyoku-Carrierkeiseishienshitsu/careerhyosho2014_gaiyo.pdf
【GLOBIS MBA経営辞書】
サービス・プロフィット・チェーン (Service Profit Chain)
ハーバード・ビジネススクールのJ.S.ヘスケット教授らが提唱したモデル。従業員満足度(ES)と顧客満足度(CS)に注目し、それらがグッドサイクルを描くメカニズムを設計できると企業利益、企業価値の最大化につながると考える。ヘスケットらは、ベースとなる因果関係として、次の7つを挙げている。
1. サービス企業の社内サービスの質が、従業員満足に影響を与える
2. 高い従業員満足が、高い従業員ロイヤルティを生む
3. 高い従業員ロイヤルティが、従業員の生産性を高める
4. 高い生産性が、サービスの価値を高める
5. 高いサービス価値が、高い顧客満足を生む
6. 高い顧客満足が、顧客ロイヤルティを高める
7. 高い顧客ロイヤルティが、企業の業績向上につながる
顧客ロイヤルティが企業の業績向上につながるメカニズムとしては、リピート顧客の増加、他サービスの購買(一人当たり購買単価の上昇)、口コミによる集客効果、高価格の受容(値下げ要求の減少)、サービスのレベルアップにつながるフィードバックなどが挙げられる。
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