IMC株式会社  池田医業経営研究所

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OECDによる日本の医療の質レビューの提言

OECDによる日本の医療の質レビュー結果・提言を聞いてきました。すべて日本の政策当局が認識し取り組んでいることですが、問題はそのスピードなんですよね。1986年版『厚生白書』にて家庭医の必要性が記載されていたようですが、2017年度からやっと総合診療医の教育が始まるわけですから。。。

 

国会議員の一票の格差問題などと同様に、当事者任せにしているとなかなか前に進まないことは明白なわけですから、当事者だけに任せないで決定できる仕組みを作っておかないといけないですよね。


以下は、提言の抜粋です。ご参考まで。

  • より構造的な医療制度に移行し質の管理を強化する必要がある。
  • プライマリーケア、急性治療と長期療養の主要なサービスの提供をより良く分化をし、ケアが最適な場所で提供されるようにしなければならない。
  • この区別とともに、ケアの質を監視及び改善するためのインフラストラクチャが、管理のすべてのレベル(組織、地域、国)において、同時に深まり、組み込まれなければならない。
  • 急速な高齢化を考慮すると、予防的及び包括的な高齢者ケアに向けた明確な方向性が必要である。これにおいては、日本で明白なプライマリーケアの専門がないことに対処することが重要である。
  • 病床数を削減し、急性期後の患者のために介護施設や代替施設を整備するべきである。患者を急性治療から地域の環境に効果的に移行するために、ケアコーディネーターの役割を構築することは役立つだろう。
  • 精神医療においては、地域社会でより幅広いサービスが利用できるようにして、患者中心のケアを促進させるべきである。サービス利用者の意見が聞かれ、政策に反映される方法を確立することは急務である。

詳細は、以下をご覧ください。

http://www.oecd.org/health/health-systems/health-care-quality-reviews.htm