IMC株式会社  池田医業経営研究所

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施設内の多職種連携と病院のあり方

急性期病院に入院していた母が約3週間で退院しました。

特別養護老人ホームにお世話になっているのですが、退院前に病院へ事前訪問を実施し、退院後の生活面での留意点についての確認をとっていただきました。

また退院当日には、施設内で生活指導員、ケアマネージャー、看護師、介護福祉士、栄養士、理学療法士と家族である私も含めたカンファレンスの実施を行い、情報の共有化や家族の要望を確認するなど、チームによる介護体制が非常にしっかりしているように感じました。

 

一方で病院によって違いはあるのだと思いますが、急性期病院入院中には、慌ただしい食事介助による喫食率の低さ(結果としての点滴への依存)や、明らかに力の入れ加減が不適切な清拭を目の当たりにしました。看護師さんや看護助手さんによるケアは、はっきりいってイマイチでした。

そのため病院を早く退院させることが母の身体にとってよいと判断し、主治医に相談しましたがこれがなかなかつかまらない。また複数疾患を抱えていたために診療科の異なる医師間の調整にも時間を要しました。

週末を挟んでしまうと、何もしない単に経過だけをみる無駄な入院期間が2日間追加されてしまいます。医師が少なく、結果的に一人あたりの受持ち患者数が増えることで、平均在院日数が無駄に長くなっているような病院はまだまだあるのだと思います。
日本は病床あたり、病院あたりの医師数、看護師数が少ないという問題を解決しないと、平均在院日数短縮のお題目はなかなか実現できないのではないでしょうか。