経営状況が難しい病院のコンサルティングをしていると感じるのが、院長にモノが言いづらそうな病院が多いということです。特に同じ大学医局であると、その上下関係は厳しく、まるで体育会系のようです。

特に顕著に表れるのが会議。院長以外の人で発言するのは、どこにでもいらっしゃる空気の読めない人（何もそれが悪いわけではありません）くらいで、後は発言しないので、いてもいなくても一緒です。
ＴＰＯはもちろん踏まえての話ですが、本音が言える組織にならないと、組織はよくなりません。参考になるのではないかと「言える化」という本を買って読んでみました。

当たり前のことですが、相手の意見に耳を傾ける「聞ける化」があって「言える化」は成立する。話をしやすい場を意識して作ったり、話をする場と聞く場を強制的に作ったり、自然に任せていてもコミュニケーションは進まないため、お膳立てをすることが必要なようです。

社員食堂を無料で開放したり、社内運動会や社員旅行などを復活させたり、とにかく集う場をつくる、共通の目標をつくるなど、人事部は知恵の出しどころです。