IMC株式会社  池田医業経営研究所

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院長の仕事は大変!

一昨日、昨日と、診療所の院長(医療法人の理事長)にお会いしました。私は医療機関のコンサルとしてこれまでやってきましたが、院長は普通の会社のトップよりも相当大変だと思っております。


一番大変なことは、何と言っても組織や人のマネジメントです。

医療機関が企業等と比べて難しいことは、

  • 有資格者の集まりで職種ごとにどうしても縦割になり横のコミュニケーションが少なくなりがちなこと、
  • 看護師はじめ最近はコメディカルの方々も女性が増えており、どちらかと言えば男の縦社会で生きてきた医師は対応に慣れていないこと、
  • 女性の場合は、産休や育休など取得する確率が男性よりも高いことで、その人繰りが大変なこと、
  • 医師を雇う場合には医師はいわゆる組織人としての経験が少ないため、組織になじんでもらうのに苦労する場合があること、
  • 事務の人は、どちらかと言えば一般企業を選好する人が多く、医療機関を選択する人は少なく競争倍率が低くなるため、優秀な人を採用しづらいことなどです。


そのような状況下で、どちらかと言えば一プレーヤーとして仕事をしてきた医師が、マネージャーを通り越して、いきなりトップのリーダーとして、一般企業よりも難しい組織や人を率いていくことは普通に考えて難しいことです。

「ポジションが人を創る」というようなことも言われますが、大組織の場合は仮に抜擢した人が失敗したとしても、その失敗をリカバリーできる余裕があるものです。医療機関のトップの場合は、代わりになる人はいません。失敗が許されないため、プレッシャーは大きいと思います。


そのように大変な医療機関のトップのサポートをすることができればと、独立して仕事を始めることにしました。表現は適当ではないかもしれませんが、医療機関の一番の売りとしないといけないのは院長先生含む医師の診療内容です。医師の皆さんが、本来業務にできるだけ専念できるような体制を作るお手伝いができればと考えております。